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【せどりで独立も可能】月利30万円を想定したシミュレーション

おはようございます。
バグです。

この記事では、私がおすすめするせどりスキームで月利30万円を達成するためのシミュレーションを数的理論を基にお伝えします。

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数的理論とは定量的(物事を数値や数量に着目して捉えること)な考え方を指します。
数的理論を基に、事業計画のようにスケジュール観をもってシミュレーションします。

紹介するのはあくまで目安なので全くその通りに進む保証はありませんが、実績に基づいて算出しているので実現可能な数値であることは確かです。

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それでは早速いきましょう↓↓

金額計算

目標とするところが月利(ひと月あたりの利益額)という金額で設定しているので、まずは目標達成のためにどんな金額的指標をクリアすべきかを分解して考えます。

各項目をクリアしていけば最終的な目標もクリアできることになります。
一つずつ解説していきます。

利益率

事業計画を立てるには、前提としてその事業における利益率を想定する必要があります。

利益率は、販売価格(売上)に対して利益が占める割合です。
利益を売上で割ることで算出します。

少し細かい話

売上-仕入-経費=利益
利益÷売上=利益率

売上-仕入=粗利(あらり)
粗利÷売上=粗利率

本来利益率を算出する場合、販売に掛かった全ての経費を差し引いて計算しますが、せどりでは経費のうち販売手数料のみを差し引いた利益を用います。
利益<せどりの利益<粗利
利益と粗利の間のようなイメージですが、ここでは簡易的に利益と表現します。

例:100円で仕入れた商品を200円で売って、販売手数料が50円掛かった場合
売上200円-仕入100円-経費50円=利益50円
利益50円÷売上200円=利益率25%

私のせどりスキームの場合、利益率は平均45~50%になります。
せどりについて少し調べたことのある方なら、この数値が非常に高いものだとお分かりになると思います。
本当に実現できるのか疑わしく思う方もいると思いますが、この利益率は紛れもない事実です。
正しいリサーチさえ出来れば誰にでも実現可能です。
特別な能力や膨大な知識も必要ありません。

ここでは利益率は未経験者を想定して少し厳しめに40%と想定して進めていきます。

売上

利益率40%の場合、月利30万円を達成するには、月にいくらの売上が必要かを逆算します。

利益300,000円÷利益率40%=売上750,000円

月の売上は75万円必要ということが導き出せました。

仕入

売上が75万円で利益が30万円ということは、仕入と販売手数料の合計は45万円ということが分かります。

販売手数料は販売価格に対して〇%という一律の手数料率が設定されているのが基本です。
しかし、Amazonで販売する場合、手数料率は商品ジャンルなど商品ごとに異なります。
加えてFBAだと販売手数料はさらに高くなります。
なので、ここでは手数料率は高めに見積もって一律30%で進めていきます。

手数料率が30%だとすると、売上75万円の場合、販売手数料は225,000円になります。
仕入と販売手数料の合計が45万円だったので、販売手数料225,000円を差し引くと仕入は225,000円と算出できます。

月に225,000円分仕入れる必要があるということが分かりました。

まとめ

利益率:40%
売 上:75万円
仕 入:22.5万円

上記金額計算で算出された数値を達成すれば月利目標はクリアできます。

この時点で原価率(販売価格に対して仕入値が占める割合)も計算が可能です。

仕入22.5万円÷売上75万円=原価率30%

手数料率も30%です。
仕入値と販売手数料が同程度でも問題なく利益は作り出せるということです。

次は件数計算に移ります。

件数・単価計算

まずはなぜ件数計算が必要かを説明します。

全体の金額目標は分かりましたが、商品を何件取り扱うかによって一商品における単価が変動します。
単価は事業の安全性に関わります。
単価が高いほど、想定期間内に売れなかった場合や返品で再販不可になった場合の損失が大きく、リスクが高くなります。
また、いずれ売れるであろう商品でも、売れるまでの回転が遅い場合、キャッシュフローへの悪影響が大きくなります。

つまり、取扱件数が多いほど単価が下がり、リスクを低減できると言うことです。

薄利多売になる心配はありません。
薄利多売は、小さな利益の単価を販売数の多さでカバーすることで必要な利益の絶対額を確保しつつ、顧客に低価格の恩恵を与えて売上を拡大していくというビジネスモデルです。
一方、経費が膨らむ傾向があり、売上の絶対額が落ちれば赤字に転落しやすい点がデメリットになります。

なぜ薄利多売のデメリットの心配が無いかというと、私のせどりスキームの場合、自己発送ではないので売れれば売れるほど梱包材などの経費がかさむということがありません。
加えて、利益率が40%と全く薄利の域ではないので、仮に売上が落ちても経費に圧迫されることがありません。
経費の一部である販売手数料は利益計算時に織り込み済みで、その他の経費も小さいため、事業全体における経費率も低いです。

説明が長くなりましたが、私のせどりスキームでは件数を多くして単価を下げることにはメリットになるということです。

では次にどの程度の件数にすべきかを見ていきます。

件数

単価は低ければ低いほど良いので、件数も多ければ多いほど良いと連想されます。
しかし、件数の面では一概にそうとは言えないのです。

その理由は、件数が多いほど作業が増える点にあります。
特に一人でせどり全ての工程をこなしている場合、件数を増やすと比例して作業ボリュームも増え、稼働時間が膨らんでしまいます。
件数を増やしても利益が据え置きなら、時間単価(その時間があれば他のことでどれだけ稼げるかという考え方)的に効率が悪いです。
安全性を意識するあまり時間を浪費してしまうのは本末転倒なので、程よいバランスを探る必要があります。

そこで、月に何件程度なら捌き切れるのか、時間的指標を取り入れて考えます。

工程と時間の記事に書いたのですが、70~80件の商品を処理する場合、仕入後の作業時間として12時間を目安としています。
週平均75件として月に換算すると、商品数は300件作業時間は48時間になります。
商品1件あたりに要する時間は平均して10分程度です。
週5日作業すると月20日間の稼働になり、1日あたり2.4時間の作業量です。

副業としてせどりをする方にとっては「1日の作業時間が3時間以上になるのは厳しい」という意見も多いのではないでしょうか。
せどりを専業とする方はもっと時間を割いても大丈夫だと思います。
私も1回の仕入で100件以上仕入れることは多々あります。
無暗に作業時間を長くするのは非効率ですが、時間に余裕があるなら仕入単価は下がるに越したことありません。

時間単価と安全性のバランスに明確な正解はありませんが、ここでは月あたりの取り扱い件数は48時間で捌き切れる300件が望ましいとして進めていきます。

では次に単価がどうなるかを見ていきましょう。

単価

単価には2つの意味があります。
一つは仕入単価、もう一つは販売単価です。

前述した「単価が下がればリスクが減る」旨は仕入単価を指しています。
なので件数=仕入件数として捉えて問題ありません。
そして仕入単価と販売単価は連動しているので、ここでは特に販売単価を意識する必要もありません。

私のせどりスキームでは利益率を主な判断材料として仕入れるので、仕入単価を下げれば販売単価は基本的に下がります。
※もちろん利益率は高ければ高いほど良いので、想定利益率(ここでは40%)以上になるように安い仕入値で高い販売価格で売れるものを仕入れることは前提です。
利益率が低い商品・高い商品を数々仕入れていった結果、平均すると想定利益率に落ち着きます。

比率(利益率)によって連動しているので、金額計算で算出した数値にそのまま件数を当てはめれば、それぞれの単価が算出できます。

売上75万円÷300件=販売単価2,500円
仕入22.5万円÷300件=仕入単価750円

この計算結果の通りに仕入・販売できれば計画通りに進むということです。
なお、この計算の基になっている件数300件は慣れていけばもっと多く仕入れられるので、実際の仕入単価はさらに下がります。
私の平均的な仕入単価は500円台、高い月でも600円台です。

まとめ

件  数:300件
販売単価:2,500円
仕入単価:750円

商品の取扱件数と価格帯が明確になりました。
次からどのようなプロセス(過程)で目標達成へ近づけていくか説明していきます。

プロセス

前章までで目標達成に必要な数値(売上と仕入)と、それを構成する数値(件数と単価)が分かりました。
この章では構成する数値を使ってどのように必要な数値を作っていくかのプロセス(過程)を計画します。

物販において最重要の指標となるのが在庫です。
一定の期間に区切り、各地点における在庫件数と販売価格での在庫金額、仕入値での在庫金額の目標値を設定することで、着実に計画を遂行していきます。

各目標値を在庫の推移で表していくのですが、前提として回転率を意識しておく必要があります。
まずは回転率から説明します。

回転率

回転率(商品回転率または在庫回転率)とは、一定期間内に在庫がどの程度入れ替わったかを示す指標です。
例えば、ある商品の平均在庫が100個の場合、その商品が100個売れると回転率は1(100%)となります。
商品の補充が可能で、200個売れれば回転率は2(200%)になります。
50個しか売れなければ0.5(50%)です。

本来回転率は商品ごとに算出するものですが、中古せどりでは1商品1在庫が基本なので、商品ごとの回転率を一つ一つ計算しても全体の指標としては役に立ちません。
そこで、ここでは1ヵ月以内に全体の在庫数がどの程度売れて減っていくかを回転率として指標に取り入れます。

期間を1ヵ月以内とする理由は以下です。
私のせどりスキームでは出品してから3ヵ月以内に売り切る想定で商品を仕入れます。
想定より早く売れることも遅く売れることも当然あります。
しかし、初心者の場合、仕入スキルがまだ安定しないため、売れない商品を仕入れてしまい資金繰りが悪化するリスクが高いです。
なので、仕入に自信がないうちは利益額より回転の速さを重視した仕入をした方が安全です。
回転の速さは資金回収の早さに繋がります。
もし売れない商品が出てきても、他の商品でカバーできれば資金ショートという最悪の事態は免れます。

実際に何をするかというと、仕入に慣れてきたと実感するまでは回転の速い商品を意識的に選ぶようにしてください。
商品リサーチで販売頻度が高いもの(Keepaグラフのギザギザが多いもの)が回転が速い商品です。
速い遅いは相対評価なので、あくまでも一つの判断材料としてですが、1ヵ月で3件以上売れていれば回転が速いと判断しても良いと思います。
競合の数コンディションも判断材料になります。
また、販売価格を落とせば回転の速度は上がりますが、利益率が下がるので、そもそも最安値での出品が可能な(利益率が確保できる)商品を仕入れるようにしましょう。
目線(基準)が厳しくなるので仕入れられる商品が減り、全体の利益額も減るかもしれませんが、無茶な仕入をして資金ショートするよりマシです。
仕入に慣れるまでの辛抱です。

少々脱線してしまいました。
以上、売り切り期間は最長3ヵ月としつつも、1ヵ月以内にある程度の販売数が出るように臨むことが計測期間を1ヵ月以内とする理由です。

ただし、上記の回転を速める施策は打ちますが、それで思い通りの回転率を出せるかといえば、そんな都合よくはいきません。
「長々と説明しておいてそりゃないぜ!」
そんな声が聞こえてきそうです。
上記施策は無駄には終わりません。

安全かつ着実に目標へ近づくために、期間ごとに適した回転率の基準を設定します。
基準は仕入への慣れや在庫の積み上がり状況を加味して、段階的に変動させます。

最初の3ヵ月間の目標回転率は0.5とします。
100件在庫があれば1ヵ月中に半分の50件が売れるということです。
中古せどりとしては高い方です。
安全性を重視して、利益率や利益額より資金回収を優先した回転率です。
月に4回ペースで仕入に行っていれば、この辺りでもう慣れてきていると思います。
仕入件数も安定して増えていきます。
なので4ヵ月目から6ヵ月目までは0.4でいきましょう。
半年経てばそろそろ一人前の域に達します。
7か月目以降は0.3、つまり3ヵ月で1回転する基本ペースに落ち着かせます。
完成形が0.3ということです。

正確にこの回転率を実現できるとは思いません。
前述の施策は、月ごとに結果はどうだったか効果測定しながら次月の仕入で調整していくことに意味があります。
回転率は正確とはいかないまでもある程度は操作できるということです。

では次に回転率を仮に実現できたら、在庫はどのように推移していくかを見ていきましょう。

在庫の推移

結論からお伝えすると在庫1,000件回転率0.3月あたり300件の仕入を続ければ月利30万円を維持できます。
この在庫1,000件をどのように作っていくかがこの章のポイントです。
次章に一覧表を貼っているので、全体像を把握した方が理解しやすいという方は先にご覧ください。
順序立てて見た方が理解しやすいという方はそのまま読み進めてください。

≪1ヵ月目~3ヵ月目≫
最初の1ヵ月、というか1、2回目の仕入は恐らく上手いこといかないと思います。
50件仕入れられればセンスがあります。
なので初月の仕入件数は、
25+25+50+100=200
とします。
回転率が0.5ということは、在庫として残るのは半分になります。
200×0.4=100
初月は100件の在庫を作ってフィニッシュです。

次月から、前月末の在庫が回転率に応じて売れていくと試算していきます。
その理由は以下です。
・当月(現在の月)に仕入れた商品のFBA納品には5日程度掛かり、Amazonに反映されるにもタイムラグがあるため、実際に回転し始めるのに1週間程度掛かる。
・回転率は速くて0.5(2ヵ月で1回転)なので、2ヵ月以上の期間を設けて計測する方が計測精度が高い。

3ヵ月掛けて徐々に仕入に慣れていきましょう。
利益率と回転率を意識して仕入れられれば、その間にも利益は上がっていくはずです。

≪4ヵ月目~6ヵ月目≫
3ヶ月で利益が問題なく上がってきたら、4ヵ月目から回転率を少し下げ(0.4)、在庫の拡大に比重を大きくしていきます。
仕入件数も4ヵ月目から月に400件は仕入れるように頑張りましょう。
正直400件の仕入は大変です。
4ヵ月目~6ヵ月目が踏ん張りどころです。

≪7ヵ月目~9ヵ月目≫
順調に在庫が積み上がってくる7か月目には回転率を落としても(0.3)、月利平均※30万円を維持できるようになります。
※回転率を落としたタイムラグで30万円を切る月は出て来ます。
回転率を落とせば仕入時の商品リサーチのハードルも下がるので探しやすくなってきます。

≪10ヵ月目~≫
諦めずに努力を続けた結果、在庫が1,000件を超えるようになればもう安心です。
以降は仕入件数は300件に落としても安定して月利30万円を維持できるようになります。
せどりだけで食べて行ける「プロせどらー」の域です。

一覧表

【1年目】

【2年目】

見づらかったらすみません。
シミュレーションで使用したEXCELファイルをお送りするので、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。
計算式(関数)も確認することが出来ます。
自分なりにアレンジしていただくと、より現実味が増しモチベーションが上がるかもしれません。

このシミュレーションはあくまでも理論値ではありますが、決して夢物語ではありません。
実際にこの計画を実践した6人中4人が(現時点での累計で例が少なく申し訳ないですが)この数値にかなり近い形で月利30万円に到達し、その後も安定して30万円以上を稼ぎ出しています。
達成できなかった方のうち1人はスキームを信じ切れず2ヵ月目にリタイアしてしまい、もう1人は4ヵ月目に本業が忙しくなり仕入をストップして以降進展が無いといった理由です。
挫折者は出てしまいましたが、6割以上の達成者が実在しています。
明るい未来を信じて続けられる方ならきっと達成できると思います。

あとがき

シミュレーションでは半年以内に月利30万円の目標を達成していますが、大切なのは目標を達成し続けていくことです。
続けていくことが一番大変です。
結果が出ない時期が長いと諦めたくなってしまうのが人の性です。
しかし、たとえシミュレーション通りにいかなくても投げ出しさえしなければ、そう遠くない未来に芽は花開くはずです。
迷ったり悩んだりしたらいつでも相談に乗るので、諦めずに続けてください。

継続することは大変ですが、ネガティブなことばかりではありません。
経験の積み重ねによりリサーチの精度が高まり、より高利益率な商品を数多く見つけやすくなってきます。
具体的には、今回のシミュレーションでは利益率は謙虚に40%で設定していますが、正しい仕入を続けられれば45~50%に落ち着いていきます。
加えて、「この商品ならこんな検品や動作確認、クリーニングが必要になるな」など分かってくるので、手の掛からない商品選びも出来るようになってきます。
時間も労力もどんどん効率化されてくるということです。

そして、もっと稼ぎたい方ならシミュレーションのように仕入件数を落とさなければ月利50万円以上も現実味を帯びていきます。
やればやるだけ結果が付いてくるのがせどりです。

前述した目標達成者4人のうち1人は私の直の後輩なのですが、彼は努力を継続した結果、月利100万円に到達しました。
彼の話はまた別の記事で詳しく話したいと思います。

せどりには人生を変える力があります。
決して大げさではありません。
私自身せどりに人生を救われた人間です。
仕事でつまずいた時に家族を養うことができ、続けていった結果、夢を叶えてくれるほど稼げるビジネスにまで成長しました。

夢や目標はシミュレーションを描くことで具体的な計画に昇華されます。
計画は実行し、検証し、調整すれば、いずれ達成できるものです。
シミュレーションはそのための道しるべです。
夢や目標を叶えるために必要なのは自分の選んだ道を信じることだと思います。

こんな長ったらしく理屈っぽい文章をここまで読めたあなたは意志が強い方です。笑
ぜひシミュレーションで終わらせず、その先に一歩踏み出してみてください。

これからせどりを始めようとしている方や、既にせどりに取り組んでいて改善していきたい方の参考になれば幸いです。