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せどりにおける利益率の計算方法と目安【間違っていると気付かぬうちに大損!】

商売の基礎知識と言える利益率の計算ですが、誤った認識の方やざっくりとしか考えていない方が少なくありません。
正確に利益率が計算できれば成果の確認やリサーチの軌道修正に役立ちます。

おはようございます。
パグです。

この記事では、せどりにおける利益率の計算方法とその目安をお伝えします。

せどりは物販のひとつなので、利益を出すためには仕入原価や経費が掛かります。
目標の設定や成果の確認するためには利益率を正しく把握することがとても重要です。

せどりは誰でも気軽に始められますが、稼ぎ続けられる人は一握りです。
正しい計算方法を理解して、副業だからと甘く見て、どんぶり勘定で損しないようにしてください。

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それでは早速いきましょう↓↓

せどりの利益率の計算方法

まずは超基礎から説明します。
利益率とは、利益額が売上額に占める割合のことです。
利益額を売上額で割ることで求めることができます。

利益額÷売上額=利益率

例として、仕入額400円、売上額1,000円の場合の図解です。
ちなみに利益率60%は非常に高いです。笑

では問題です。
経費は一切掛からないとして、仕入額1,000円で1,000円の利益額が出たら利益率はいくらでしょう。

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パッと見の印象は100%ですが、100%ではありません。

正解は50%です。

仕入額1,000円で利益額1,000円だとすると、売上額は両者を足して2,000円だと分かります。
あとは公式に当てはめて、
利益額1,000円÷売上額2,000円=50%
と算出できます。

利益率は投下した仕入額(原価)によってどれだけ効果的に利益を生み出すことが出来たか(出来るか)を表しています。
なので利益率が高いと効率よく利益を生み出せているということになります。
高ければ高いほど良いです。

では「どれくらいなら高いと言えるのか」というと、後述する目安の章で言及します。

目安を知る前に知っておくべきことがあるので先に解説します。

利益の種類

利益計算には、仕入額(原価)を差し引くだけでなく、費用(経費)を差し引く必要があります。
何を差し引いているか、タイミング(段階)によって利益の種類が異なるので、利益と聞いたらどの利益のことを指しているのかを意識することが重要です。

この章では、せどりで認識しておくべき3つの利益について説明します。
差し引くものが少ない順に見ていきましょう。

売上総利益(粗利益)

粗利(あらり)のことです。
実は上記の図の利益は粗利のことでした。

売上額-仕入額=粗利額

粗利額÷売上額=粗利率

粗利額は売上から仕入原価しか差し引きません。
なので利益の一つの種類といえど、実際の稼ぎとなる金額からは大きく離れています。

粗利は額よりも率の方が重要です。
粗利率がどのような場面で参考になるかというと、ビジネスモデル全体としての収益性を測るために参照します。

例えば、飲食店の場合、原価三掛け(原価の3倍が販売額)が一般的なので粗利率は30%程度と言われています。
粗利率30%を高いと見て参入するか、低いと見て見送るか、経営方針の判断に使います。
また参入後、実績から粗利率を計測してみて30%を上回っているか、下回っているかによって今後の動きを考える指標になったりします。

粗利額で一喜一憂する必要はありません。
ビジネスモデルの粗利率が魅力的かどうか、また参入したら実績は見合ったものになっているかどうか、その判断の参考に使うものです。

販売粗利

販売粗利は聞いたことがないと思います。
それもそのはず、私の造語です。笑
「時間を返せ!」と言わないでください。
当然この「販売粗利」という段階を設けることには理由があります。

せどりでは大半の方がAmazonなどのショッピングサイトやメルカリなどのフリマアプリでの販売を想定していると思います。
その場合、一商品を販売するごとに販売手数料が掛かってきます。
ほぼ100%掛かると言っても過言ではないです。
そして販売手数料は少なくとも売上の10%以上※と、利益に大きく影響する割合です。
それならば、予め販売手数料を計算に入れておいた方がより正確に収益性を測ることができるという考えで販売粗利という段階を設けました。

※販売手数料:Amazonは商品ジャンルによって8~15%と変動しますが、FBA(Amazonが発送するシステム)利用の場合さらに加算されるので概ね10~30%程度になります。
メルカリは一律10%ですが別途配送料が一商品ごとに必要になります。

粗利額から販売手数料を差し引いた金額が販売粗利です。

販売粗利=売上額-仕入額-販売手数料
    =粗利額-販売手数料

同じ原価でも粗利に比べて利益が減ります。
単なる粗利が楽観的だとすると、販売粗利は悲観的な見方です。
悲観的は言い換えれば慎重ということです。
この慎重さが安定的な収益に繋がります。

では販売粗利がどのような場面で参考になるかというと、商品リサーチ時の仕入判断です。
リサーチアプリを入れていれば販売手数料を差し引いたうえでの粗利を自動計算してくれると思いますが、手計算で粗利額のみを仕入判断の参考にしている方は要注意です。

また販売粗利率も粗利率と同様に計算できます。

販売粗利額÷売上額=販売粗利率

収益性の良い仕入が出来ているか、粗利率よりも正確に表してくれるので、商品リサーチの質を測るのに適しています。

販売粗利という言葉を作る前は、「販売手数料を差し引いた粗利」と表現するしかなかったので、長ったらしくて説明するのが嫌でした。笑

これからせどりを始める方はぜひ販売粗利という考えを基本に置いていただけると嬉しいです。

営業利益

最後は事業全体の成績を表す営業利益です。

前述の販売手数料も経費ですが、説明のため販売手数料以外の経費を「その他経費」と表現します。

営業利益=売上額-仕入額-販売手数料-その他経費
    =粗利額-販売手数料-その他経費
    =販売粗利額-その他経費

せどりに取り組むうえで要した全ての経費を差し引くことで、せどり業全体を通しての成果を表します。

例:その他経費

・システム利用料(Amazonの月額、サポートツールの月額など)
・梱包材費
(ダンボール、緩衝材、クリスタルパック、テープ類など)
・配送料
・返品料、保管料
・旅費交通費
(ガソリン代、カーシェア代、駐車場代、高速代、宿泊費など)
・消耗品費、事務用品費
(シールはがし、ラベル、文房具など)
など

とにかくせどりに関わる全ての費用を計上(計算に入れること)します。

経費率を測ることで利益との比率、原価との比率が分かるので事業の改善に役立ちます。
例えば、経費率が高いと判断した場合、削減できる経費を調査して利益を増やしたり、逆に原価との比率的にまだ余裕がある場合、利益率据え置きで原価を増大させ、売上額自体を増大させるという経営判断も出来たりします。

3つの利益の種類を説明してきましたが、粗利が良かろうと、販売粗利が良かろうと、営業利益が悪ければ事業としては失敗です。
粗利も販売利益も充分なのに営業利益が芳しくない場合は、経費削減に取り組めば改善する可能性があります。
ただし、削れるだけ削っても改善しないようなら、そのビジネスモデル自体が成立していない可能性が高いです。

せどりでは営業利益が稼ぎに直結します。
営業利益が充分なのに稼ぎに反映されていない場合、キャッシュフロー(お金の流れ)に問題がある可能性があります。

★キャッシュフローについてはコチラ↓↓
【せどりで失敗しないために】利益とキャッシュフローを学ぼう

営業利益とキャッシュフローとの差異は、時間差によって生じるものと、借り入れなど利息によって生じるものがあります。
時間差はクレジットカードの支払いサイクルや販売媒体(Amazonやメルカリなど)の入金サイクルのタイムラグによって生じるものなので、待っていれば問題は解決します。
ほとんどのクレカは2回払いなら手数料が掛からないためキャッシュフローの改善に貢献してくれる(支払いタイミングより入金の方が早くなる)ので、初心者のうちは2回払いを積極的に活用すると

一方、利息によるキャッシュフローの悪化は解決が非常に難しいです。
借りたお金を前倒しで返す繰上げ返済か、返済スケジュールの見直しを金融機関にお願いするくらいしか解決方法が無いです。
そもそも借り入れはキャッシュフローを重視して入るお金を増やすためにするものなのに、出ていくお金が増えてキャッシュフローが悪化してしまうようでは事業として成立していません。
なので借り入れをしなければ目標の営業利益を達成できないようなビジネスモデルを個人で営むのは本当におすすめできません。

少々脱線してしまいました。
次はせどりにおける利益率の目安に進みます。

せどりの利益率の目安

せどりは大きく分けて、新品せどり中古品せどりがあります。
一般的に新品せどりは利益率は低いが回転が速い、逆に中古品せどりは回転は遅いが利益率は高いと言われています。
この「一般的に言われている利益率」ですが、多くの場合「粗利率」を指しています。
なのでこの記事でも粗利率の目安として紹介します。
公表されているデータから集計したわけではなく、物販コミュニティやせどり仲間、ネットからの情報収集によって算出した数値なので、あくまでも参考としてください。

利益率の目安

新品せどり:5~25%
中古品せどり:25~60%

「おいおい参考になんねーよ!」と声が聞こえてきそうです。
順番に説明していきます。

新品せどりの利益率の目安

新品せどりの利益率は一般的に5~25%の幅に収まります。
25%以上が理想的で、20%を超えていれば上出来といったところです。
特別な仕入ルートが無い限り、年間を通して利益率20%以上を達成することは難しいでしょう。

平均的には10~15%程度になると思います。
稼げるかどうかはさておき、物販初心者で15%を超えていれば上出来です。

新品せどりは参入しやすいため新規参入者の数が多いので、最も多い層は10%前後になります。
正直な話、粗利率で10%前後では稼げているとは言えないと思います。
稼ぎどころか経費や不良在庫によって損失すら発生しかねない水準です。

5~10%未満は1日に何十個も売れるような超高回転商品を扱うでもない限り、手を出すにはリスクが高いです。

5%未満は最早損切りレベルです。

利益率が低いビジネスモデルを営む場合、回転率によって絶対額を補う必要があります。
なので新品せどりで絶対額を稼ぎ出すには大量の在庫を抱えることになります。
そして新品といえど、せどりという形態は正式な販売権を持っていない状態なので、メーカーや代理店からの苦情で出品差し止めや最悪の場合アカウント停止のリスクは避けられません。
新品で出品されている商品の知財侵害は中古品とは比較にならないほど厳しく対応されます。

以上から、新品を取り扱うのは正規の物販(販売権の取得)の形で、なおかつ利益率15%以上は確保できないと難しいというのが個人的な感想です。
加えて、利益率が低いと当然原価率が高くなります(正しくは原価率が高いから利益率が低い)。
原価率が高い商品を大量に仕入れるとなると、それなりの仕入資金も必要になります。
前述したように借り入れを前提とするビジネスモデルを始めるのは考えものです。

中古品せどりをおすすめしている立場なのでポジショントークに思われがちですが、数字と実情からどうしてもこのような評価になってしまいます。
繰り返しになりますが、新品せどりは量と回転率で稼ぐビジネスモデルです。
新品せどりが気になってこの記事に辿り着いた方には恐縮ですが、ビジネスモデルの選定には慎重になっていただければ幸いです。
利益率20%以上あったり、資金力のある方は安心して邁進してください。

中古品せどりの利益率の目安

ポジショントークにならないよう気を付けていきます。笑

中古品せどりの利益率は一般的に25~60%の幅に収まります。
25%以上は無いと中古品の性質上不良在庫のリスクが高く、売れた場合も旨みが少ないです。
中古でも月に何十件と売れている回転の良い商品でないと25%未満になる仕入はおすすめできません。

平均的には30~40%程度になると思います。
40%を超えていると上出来50%以上が理想的です。
私の場合は販売粗利率30%以上からが仕入対象、大半を40%以上で構成、たまに60%以上の商品を交えながら、年間で40%後半~50%前半に落ち着くように計算しています。

50%以上を理想的としましたが、中古品せどりでは結構います。
なぜかというと、中古品はそもそも回転が遅いと割り切って、高利益(割安な値付けをしない)な値付けのままで放置し、たまに売れればいいという寝かせスタイルのせどらーが多いからです。
寝かせは「毎月いくらの稼ぎを目標」というより、「仕込んでいたものが不定期で実りを付ける」という投資に似た利益の出し方を想定しています。
寝かせの数を増やしていけば順々に利益を出してくれるので、私も寝かせに近い考えは取り入れています。
ただし寝かせの数を増やすには資金的余裕が必要なので、順調に利益を出せてからがおすすめです。

年間の利益率60%に達するようなお化け(笑)も私の知り合いにいますが、極めて稀なケースです。
単発なら70%も珍しくありませんが、通年で60%以上をキープできるせどらーは専門的な知識や修理技術など特別な能力を持っている場合のみ実現できる水準だと思います。

30%台が最も多い層かと思いますが、中古で30%台は少々もったいない数値だと個人的には考えます。
そもそも安く仕入れることが難しい新品に比べて、中古品はやり方次第で40%以上は誰でも到達可能です。

まとめ

利益率の目安

新品
25%~:理想的
25~20%:上出来
20~15%:初心者としては上出来
15~10%:平均的
10~5%:要改善
~5%:損切レベル

中古品
~25%:対象外
25~30%:要改善
30~40%:平均的
40~50%:上出来
50~60%:理想的
60%~:レアケース

以上、せどりの利益率の計算方法と目安ついてでした。
「利益率」と聞いたらどの段階を指しているのかを理解していれば、想定外の失敗はかなり減ると思います。
そして利益率の正しい認識の基、目安を知っていれば目標達成の成功率は上昇するはずです。

利益計算は事業経営の基礎中の基礎です。
どんぶり勘定に甘んじることなく、正確な計算を心掛けてください。
最初は難しいかもしれませんが、慣れてくると大したことはありません。
目標達成すると数字を見るのが楽しくなってきますよ。

これからせどりを始めようとしている方や、既にせどりに取り組んでいて改善していきたい方の参考になれば幸いです。

それではまた、別の記事で。

ご覧いただきありがとうございました。

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