ノウハウ

【キーパの見方】中古せどりのKeepaの見方を解説【プロが教える超実践法!】

Keepaを単純に「利益が出るかどうか」を調べるツールに使うだけではもったいないです。
見方次第で、売れ行き(回転率・販売速度)や出品リスクなど、安全性を測ることもできます。

おはようございます。
パグです。

この記事では、せどりリサーチツールであるKeepaの見方についてお伝えします。

Keepa(キーパ)とは、Amazonの商品の販売履歴をランキンググラフ形式で表示するツールです。
この記事の内容は、売れる売れないの仕入判断に活かすための実践的な「グラフ(チャート)の見方・分析法」になりますので、Keepaの導入方法については下記URLをご参照ください。
セラースケット様のKeepa導入手順のページに飛びます。
★Keepa導入方法

前提として、私はKeepaとの連動がスムーズなリサーチツール「ワカルンダアプリ」を利用していますので、ワカルンダアプリの仕様でKeepaを表示させています。
ワカルンダアプリは出品サポートシステムとアカウント停止リスク回避サービスを提供しているセラースケットの登録者が無料で使えるアプリです。
セラースケットへの登録はフルプランで月額5千円程度掛かりますが、とても便利で使いやすく、私はせどりには必須だと思っています。
これから本格的にせどりで稼いでいこうと思っている方は導入を強くおすすめします。

Keepaを登録すれば一部サービスは無料で利用できますが、せどりで使うなら有料会員になる必要があります。
セラースケット経由でKeepa有料会員になれば3ヵ月間半額で利用できるキャンペーンをされていますので、セラースケット→Keepaの順に登録するとお得です。
キャンペーン終了していましたら悪しからず。

前置きが長くなりました。
それではいきましょう↓↓

なぜ中古せどりにKeepaが必要か

中古せどりに限らず、せどりをするには「商品が良く売れる商品か、いくらで売れているか」を調べる必要があります。
そのためのデータ(販売履歴など)を視覚的に判断しやすい状態で提供してくれるのがKeepaというわけです。

データはKeepa以外にも様々なリサーチツールで取得可能ですが、中古せどりではKeepaの有料会員一択と言えるほど強くおすすめします。

せどりにKeepaが必要な理由

期間ごとの売れ行き(販売数・出品から販売までの経過期間)が分かるので、回転率を予測しやすい。

②長期スパンでの販売価格や競合数の推移が分かるので、値下がりリスクを回避しやすい。

上記情報がコンディション(商品の状態)と出品形態(自己発送orFBA)ごとに得られる。

数あるリサーチツールの中でも、情報の網羅性や精度、タイムリーさがピカイチなのがKeepaです。
取得できる情報が多いほど多角的に仕入判断することが出来るので、仕入失敗リスクの回避に繋がります。

Keepaの見方

表示例

Keepaはブラウザ(chromeのアドオン)やスマホアプリで利用できます。
ただし、スマホアプリの方はワカルンダアプリを経由して利用する場合はほとんど使いません。
なのでchromeとワカルンダアプリの表示で説明していきます。

まずはPCのchromeで表示例です。
Keepaを導入すると、Amazonの商品ページに下記画像のようにKeepaのグラフが表示されます。

商品写真の下に表示されます。
ちなみに商品写真の右、商品名の上のカラフルな部分はセラースケットのデータ表示です。
あまり気にしなくても大丈夫です。

続いてスマホのワカルンダアプリでの表示例です。
カスタマイズでKeepaのタブを追加することにより、ワカルンダアプリでのバーコード読み取りからスムーズにKeepaへ移行できます。

仕入時のリサーチに使うものなので、この画面に一番お世話になりますが、この記事では見やすいようにPC画面を基に説明していきます。

上段・中段・下段で構成されています。
中段は上段とほぼ同じなので気にしなくて良いです。

上段は売れ筋ランキングの上下とコンディション別の価格推移です。
下段はアイテム数と表示されていますが、出品者数の推移です。
商品数ではない(出品者数≠商品数)ことを覚えておきましょう。
詳しい見方は後述します。

各ラインは出品されていなければ当然表示されません。
ただし出品されていてもエラーなど何らかの理由でデータが取れなかった場合は表示されないので、このことも覚えておいてください。

右に向かって日付が新しくなっています。
カーソルを合わせることによって、その地点での数値がポップアップで表示されます。

売れ筋ランキングを昇順に変更する

売れ筋ランキングは商品が売れた時にその商品のジャンルにおける順位(ランキング)が上昇するので、その上下を表すものです。
デフォルトでは順位が上がるとグラフが下がる仕様、つまり「降順」になっていると思います。

Keepaを既に使っている方は見慣れているかもしれませんが、個人的に順位が上昇したのにグラフだと下がるという視覚情報がややこしいので、私は売れ筋ランキングのグラフを「昇順」に切り替えて利用しています。
売れて順位が上がればグラフも上昇するので、初めての方には昇順の方が分かりやすいと思います。

昇順には下記画像の赤枠部分をタップすることで簡単に切り替えられます。

表示項目

私のせどりスキームでは中古せどりを前提とし、下記画像の項目を表示させるようにしています。

全ての項目を表示させていてもリサーチは出来ますが、仕入は時間との勝負なので、視覚的に無駄な項目に邪魔されないためです。
各項目をクリックまたはタップすることで表示・非表示を切り替えられ、最後に表示させた設定が記憶されます
PCでもスマホでも同期されると思いますが、一度確認しておきましょう。

各項目の説明

データとして反映されるのは原則として送料込みの最低価格になります。

上段

Amazon:オレンジ色のライン。Amazon本体が出品している場合、非常に強い競合なので表示させます。
新品:紫色のライン。新品との価格差を知るために表示させます。
中古:黒色のライン。中古品全体としての価格推移です。
Amazonによる配達:赤色の△。FBAでの出品を想定しているので表示させます。
中古品-ほぼ新品:白色の〇。原則としてコンディションが新品に近いモノを選びたいので、競合になりがちな「ほぼ新品」を表示させます。

価格推移を見ることで、
・利益が出そうな販売価格で売れそうか
・値下がりの兆候はないか
・競合との優位性はあるか
などを把握することが出来ます。

下段

新品アイテム数:紫色のライン。
中古品アイテム数:黒色のライン。

競合の数を把握するために表示させています。
前述したように、これらは商品数ではなく出品者数です。

1人の出品者が2つ以上の在庫を持っていたとしてもアイテム数としてカウントされるのは「1」です。
つまり、複数の在庫がある出品者の商品が売れても在庫があるうちはアイテム数のグラフに変動はなく、最後の在庫が売れた時のみグラフが減少するということです。

※評価とレビュー数を非表示にしていますが、この2つはAmazonの商品ページで直接確認しに行きます。
理由とやり方は下記リンク「③レビュー&競合の確認」をご参照ください。
【安定した利益を上げ続ける】商品リサーチの具体的なやり方 ≪中古店舗せどり+FBA≫

本当に売れているのかを確認する方法

売れ筋ランキングが上下を繰り返し、グラフがギザギザした形状になっていると良く売れる人気商品と判断できます。
これが原則です。
基本的に商品が売れたタイミングで売れ筋ランキングが上昇します。
ただし、データ取得エラーなど何らかの影響で、売れたわけではないのに売れ筋ランキンググラフが反応(上昇)するケースは珍しくないので注意が必要です。
ただギザギザグラフを見つけるだけでは、売れない商品を掴む可能性が少なくないということです。

このリスクを回避するために、本当に売れているのか、エラーの反応ではないかを確認方法する方法が以下になります。

前述しましたが、Keepaの下段には出品者数が表示されます。
1人の出品者が10個の在庫を持っていたとしても1になります。
複数在庫のうちの一つが売れても在庫が残っているなら変動しません。
しかし、中古品の場合は基本的に1出品者につき1在庫なので、売れたら出品者数が減少します。
つまり、売れ筋ランキンググラフが上昇したタイミングで出品者数が減っていると「売れた」と判断することが出来ます。
この見方をしていれば販売実績のリサーチ精度が格段に上がります。

信用度の高いKeepaと言えど、データ取得のラグやエラーは避けられませんので、こうした入念なリサーチで不良在庫発生リスクを可能な限り回避することが収益の安定性に繋がります。

Keepaの見るべきポイント

期間

私は原則三ヶ月以内に売り切る想定で仕入れます。
その場合に必要なのは、「売れたことがあるか」ではなく、「どれくらいの期間でどれくらい売れているか」という情報です。
売れたことがあるなんて最低限にも満たない条件です。
メルカリを販路にしている方で、「販売履歴にあったから仕入れる」みたいなことをしていると不良在庫に押し潰されることになるのでご注意ください。

Keepaでは期間毎にデータを表示することが可能です。
下記画像の赤枠を部分を押下すると表示が切り替わります。

私のおすすめは、
①3ヵ月

②1年

③全期間

の順番で見ることです。

各期間でどのようなことを確認するかと言うと、
3ヵ月:まずは直近の売れ行きと競合の存在を確認
1年:次に通年で、季節性や競合や価格の推移を確認
全期間:最後に初出品以降の値崩れやプレミア化、流行り廃りなど商品自体のポテンシャルと需給の傾向を確認
という流れです。
短期間で分かることもあれば全体を通して見なければ分からないこともあります。
「木を見て森を見ず」にならないように心掛けてください。

全てをクリアして初めて「想定期間内に売れそうな商品」だと判断することが出来ます。
高額商品なら誰しも念入りにリサーチすると思いますが、私は300円程度の薄利でも上記チェックを徹底します。
不良在庫化はそれほど怖いものと肝に銘じてください。
慣れれば3分も掛からないと思うので、スピードと正確さを鍛えていきましょう。

よく売れる商品のKeepaグラフ例

私も頻繁に仕入れている商品を実例に、売れ筋商品のグラフを解説します。

BUFFALOのルーターです。
多種多様な種類があり、売れないものや出品できないものも多いですが、上記のルーターは私が数年前にせどりを始めて以来、売れ続けています。
仕入値も安いことが多いので、状態が良く税込880円以下なら仕入れて損することはまずありません。

話がズレたので戻します。
セラースケットの売り切り確率では99.8%となっていますが、これはあまり気にしなくて良いです。
この商品では当てはまっていますが、当てはまらないことも多いので、ざっくりとした一つの参考程度に留めてください。
おそらくKeepaの波形を読み取って、大きく振れた変動回数をカウントしているだけだと思います。

まずはKeepaの期間3ヵ月から見てみましょう。

売れ筋ランキンググラフ・新品価格・中古価格・新品アイテム数・中古アイテム数、全てが波打つように変動しています。
競合も多いですが、コンディション毎の相場を外していなければ売れるのは時間の問題です。
続いて期間1年を見てみます。

3ヵ月と同じようにギザギザ、そのギザギザ自体が波打っている状態です。
最後に全期間です。

初のデータ取得から特段値崩れや過当競争も無く、一定の水準を保って順調なグラフ推移です。
2020年から2022年の間に売れ筋ランキンググラフの振れ幅が大きい時期がありますが、このグラフのように価格や出品者数に影響が出ていなければ特に気にしなくても大丈夫です。
各項目に影響が出ていると規制や値崩れ、上位互換の登場など疑う余地もありますが、状況が回復していたり直近のデータを見て売れ行きに問題が無ければ仕入れても支障は無いと考えます。

売れない商品のKeepaグラフ例

次は反対に、売れない商品のグラフを紹介します。
私が初期に実際に仕入れて売れずに残ってしまったリサーチ失敗の実例です。
売れないというと語弊がありますね。
Amazonで中古品として売るには仕入が憚られるという意味なので悪しからず。

セラースケットの売り切り確率では99.8%、販売数もそれなりの数が売れているように見えます。
しかし前述した通り、あくまで波形のカウントです。
Keepaの波形は何らかの影響で振れることがあります。

ではKeepaのグラフを期間3ヵ月から見てみましょう。

出品者数が新品・中古品ともに1なので中古品の黒色ラインしか見えませんが、実際にカーソルを合わせると新品の出品者数もポップアップで表示されます。
ちなみに新品の出品者はAmazon本体です。
一見売れ筋ランキンググラフはギザギザしていて売れているようです。
続いて期間1年で見てみましょう。

相変わらず売れ筋ランキンググラフはギザギザです。
しかし、出品者は変動していません
加えて、上段の中古の価格は徐々に下がっていっています。
最後に全期間を見てみましょう。

途中までデータが取れていませんが、傾向はこれまでとほぼ一緒です。
出品者が一瞬振れていますが、横ばい状態です。

以上の状況から読み取れるのは、
①Amazon本体が出品している新品のみが売れていて、
②中古品は「ほぼ新品」にも関わらず1年以上一つも売れていない

ということです。

このことから、この商品は「中古品として仕入れて売るのは難しい」と判断できます。

加えて、私が一つの可能性として提言したいことがあります。
期間3ヵ月に戻っていただき、売れ筋ランキンググラフを凝視してください。

ギザギザではありますが、少しカクカクした波形になっています。
あくまでも予測ですが、これは正確にデータが取れていない時の動き方です。
私の経験上、3ヵ月でこの販売数ならもう少し鋭角にグラフが振れるように思います。

もちろんカクカクでも正しいデータの可能性はあります(後述します)。
この商品にいたっては評価とレビューの数もそれなりにあるので、おそらく本当に新品だけが売れているのだと考えます。
一つの可能性として、カクカクのグラフを見たらデータの正確性を疑って、評価とレビュー数をより重めに考慮してみてください。

仕入れるか迷いやすい商品のKeepaグラフ例

次に、私は売れると分かっているのでよく仕入れていますが、初見では判断が難しい商品のグラフ例を紹介します。
売れ筋ランキンググラフの波形が綺麗に波打っていたり、波が無い場合は分かりやすいですが、そうではない事例です。

海外旅行用のプラグです。
実はよく売れるので、仕入値が安ければ私はウキウキしながら仕入れますが、ぱっと見売れ筋ランキンググラフは芳しくありません。
まずは3ヵ月です。

前述したようなカクカクで、高層ビル街のシルエットのようです。
基本的にこのようなグラフは売れ筋とは言い難いです。
しかし、売れ筋ランキンググラフが縦に振れた地点を下段のアイテム数を照合すると、新品アイテム数が同時に減っている箇所が何個もあると思います(そうでない箇所もありますが)。
これは新品が売れているということです。
では中古品はどうか。
1月24日あたりからゆっくり値下がりしていて、とても良い状況には思えません。
期間1年を見てみましょう。

1年で見ると中古アイテム数が上下を繰り返していることが分かります。
つまり、現出品者の中古コンディション「非常に良い」や「良い」では売れないが、「ほぼ新品」が適正な価格で出品されれば売れるということです。
最後に全期間です。

コロナ禍で海外渡航が出来なかった時期はやはり少し凹んでいますね。
それでも近年では待ち直して安定しています。

売れ筋商品とまでは言えませんが、安く仕入れて適正価格を付ければそのうち売れていく商品が以上のようなグラフです。
こうした商品を取りこぼすことなく仕入れていくと、利益の絶対額が増え、回転も平均して安定的な収益を生んでくれます。

販売実績が少ないけど出品されたらすぐ売れる商品のKeepaグラフ例

最後に、販売データは乏しいが出品すればちゃんと売れる商品のグラフ例を紹介します。

シリコン製のお菓子の型です。
この商品に限らず、キッチン用品の中でもシリコン型は安く仕入れられるので狙い目です。
現時点で出品されておらず、売り切れの状態です。
3ヵ月から見ていきましょう。

直近3ヵ月の間でも出品されておらず、売れ筋ランキンググラフは緩やかに下がっていっています。
続いて1年です。

新品ですが、2つ(2人)出品されて、どちらも売れていることが分かります。
ただし、少なくとも半年間は3,000円程度では売れず、1人は価格を下げてすぐ売れ、もう1人は3,000円のまま3ヵ月後に売れたという経緯です。
次に全期間を見ましょう。

飛び飛びですが、価格と出品のグラフが点々と出ては消えを繰り返しています
その中に中古も見受けられます。
過去のデータを見ると非常に短いスパンで売れていることが分かります。

直近のデータでは売れるまで時間が掛かっているじゃないか!
しかも新品でこの程度ならリスキーだ!

そう考えるのも正しいです。
一方、直近の出品者の売り方が悪かった可能性も無いとは言い切れません。
商品説明が下手だと新品でも売れなかったりします。

売れるまで時間が掛かった直近2例を重視するか、出品後即売れしている過去3例を重視するかは当人次第ですが、私はこの商品は仕入れると判断し、結果即売れしました。

実は私の出品した商品が売れたデータはKeepaに反映されていません。
照合してみたので間違いないです。
このようなデータ取得エラーは珍しくないです。
なので前述しましたが、判断に迷った際は評価とレビューを併せて検討すると成功率が上がるのでぜひ取り入れてみてください。

あとがき

以上、Keepaの見方についてでした。
画像が重くてすみません。

この記事で解説した方法を取り入れていただければ、せどり初心者の方は短期間でかなり高いレベルまで到達できると思います。
既にKeepaをお使いの方は、これまでしていなかった見方や捉え方があれば、改善の一助としていただければ本望です。

今回紹介した商品はあくまでも一例に過ぎません。
人によってグラフやデータの見方も捉え方も違いますし、私の考え方が正解とも言い切れません。
日々状況が変わるので正解は無いと考えるのが妥当だと思います。

入手したデータをどう使うか、常に考え続ける姿勢を持って臨んでください。
それだけで今より結果は良くなると信じています。