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【利益商品と巡り合える】中古店舗せどりにおける仕入の極意

おはようございます。
パグです。

この記事では、中古店舗せどりにおける仕入の際の心掛けをお伝えします。

せどりの成否は仕入で決まると言っても過言ではないと考えています。
私が月利30万円以上を確保できているのも、仕入の際の心掛けを「極意(核心となる大切な事)」として忠実に守っているからです。
仕入に慣れたと思い込んでこの極意を疎かにしていた時期は面白いくらいに低迷していました。

実践的なノウハウも大事ですが、どんな心掛けで臨むかというマインドが備わってなければノウハウを活かしきれません。
極意と言えるほど大事な心掛けなので、騙されたと思って一度取り入れてみてください。

それでは早速いきましょう↓↓

先入観を捨てる

これには二つの意味があります。

まず一つは、「この商品は売れるもしくは売れないという想像を捨てること」です。
もう少し厳密に言うと、希望的観測での仕入しないこと売れないと勝手に諦めないことです。

ひどい言い方ですが、仕入においては自分を信じてはいけません。
過去のデータのみを頼りに仕入れるべきです。
なぜこの商品を仕入れるか、もしくは仕入れないかを明確に説明できなければ仕入の判断をするには不十分です。
自分では欲しいと思うような商品も世間的な需要は乏しかったり、価格が高すぎといったケースがざらにあります。
逆に、こんな商品誰が買うねん!という商品がめちゃくちゃ売れ筋というケースも非常に多いです。
というか、せどりをやっているとそんなんばっかです。笑
自分の経験則やイメージは本当にアテにならないので、先入観は徹底的に排除しましょう。

もう一つは、「こんなところに利益商品は無いだろうと決め付けないこと」です。
仕入が出来ない人の典型的な傾向として、「このジャンルは取れない」とか、「この棚には無さそうだ」と何の根拠もなく諦めるという決め付けがあります。
そんな適当なリサーチでは取れるものも取れません。
特に初心者のうちは商品をしっかり手に取り、一つずつリサーチしましょう。

このことは仕入れる店舗にも言えます。
値付けが高くて利益商品が取りづらい店舗は確かに存在します。
百店舗以上仕入してきた私でも全然取れないという店舗はこれまで何軒かありました。
しかし、「この店舗ではどうせ取れないだろう」と最初から諦めたりはしません。
せどりの技術や知識は成長するので、前回ダメでも今回はイケた!ということが頻繁にあります。
ただし、時間の無駄になってしまうとさすがに効率が悪いので、三回行ってもダメなら次回以降は敬遠という基準を設けると良いと思います。
私は仕入の成果を毎回グーグルマップに記録するようにしています。
実績として残していくことで、どんどん効率的な動き方が出来るようになり、結果安定した利益を出せるようになっていきます。

これまでの人生順風満帆にやってこれた人や自信家の人が特に先入観を持ちやすいです。
かく言う私もそうでした。
ハッキリ言いますが、物販初心者の素人考えなんて当たるわけがありません。
たまたま当たる時もありますが、ビギナーズラックでしかないです。
忠実にデータのみでの仕入を重ねることによって、やがてそれが実績へと変わります。
実績を積んで初めて自身の感覚を頼りにしても良い段階に至ります。

生兵法はケガの元です。
初心者や結果が出ていないうちは先入観を完全に捨て去り、データによる仕入を徹底しましょう。

泥臭く調べる

中古店舗せどりは、手を汚した分だけ成果が得られると考えています。
仕入に慣れてくると、棚をザッと見ただけで何となく利益商品があるかどうか感じ取れるようになってきます。
その感覚が身に付くのは良いことではありますが、その感覚を過信してはいけません。
利益商品は普通目にも留めないようなところに埋もれていることが多いです。

それもそのはず、せどらーは自分だけではないのです。
流し見程度で見つかるような場所は既に漁られた後だと考えるのが妥当です。
しかし、せどらーの中でも泥臭く調べられるせどらーは一握りです。
つまり、綺麗に陳列されているコーナーではなく、ジャンクコーナーが穴場、というより主戦場です。
ホコリを被っていたり、奥に潜んでいたり、カゴの中に埋もれている商品をガサガサ手に取るのは大概の人は気が引けます。
それこそが狙い目なのです。

私自身なるべく手は汚したくないので、目利きができる気になって綺麗に陳列されたコーナーをザッと眺めて「ここには無いな」と玄人感を出していた時期がありました。
その時期はものの見事に空振りの連続です。
何とか目標利益額は達成しようと利益率の低い商品を無理して(自分を騙して)仕入れるようになり、結果としてキャッシュフローが悪化して脂汗をかくことになりました。
考えれば分かることですが、綺麗に陳列された商品はショップ側も良いと思っている商品なので値付けは高いはずです。
仕入値が上がれば利益率が下がるのは自明の理です。
逆に酷い扱いを受けているような商品がゴミ同然の値を付けられていて、超高利益に化ける可能性が高いということです。

前述の先入観の話にも繋がりますが、誰でも「こんなところに利益商品は無い」と無意識に手を汚すことを避けます。
その意識を少し頑張って方向転換するだけで面白いほど成果に繋がります。

調べなくていい明確な理由がない限り徹底的に調べるようにしましょう。
泥臭さが身に付いた頃には、本当に調べなくていい場所が分かってきます。
無駄な時間を削減して、徹底的に調べるべき場所に時間を費やせるようになれれば、もうすっかりプロせどらーの出来上がりです。
まずは焦らず、土台である泥臭さを身に付けて、徐々に効率を上げていくことが大切だと思います。
手の汚れは勲章ですよ。

疑い深く確認する

データを見てこれは売れると確信する瞬間は、私も未だ興奮します。
私はギャンブルはしませんが、射幸心をくすぐられるとはこういうことなのかと感じます。
しかし、上記の状態は売れることが前提で、「いくら儲かるのか」ということしか見えていません。
せどりでは利益のことだけでなくリスクのことも念頭に置かなければ、安定した経営を続けることは難しいです。

リスクを考えるということはつまり、「本当に売れるのか」「長くてもいつまでに売れたらいいのか」「最低いくらなら売れそうか」「売れない場合損失は許容範囲か」、このようなネガティブな状況に備えるということです。

例えば、「本当に売れるのか」という疑いの中でも、「データの見方は正しいか」「競合に勝てるのか」「知財侵害の恐れはどうか」「FBA納品できるか」など様々な要素が含まれています。
全ての要素をクリアして初めて「この商品は売れる」と判断しても良いというわけです。

そして、この商品は売れると判断して仕入れることを決定しても、「長くてもいつまでに売れたらいいのか」、「最低いくらなら売れそうか」、「売れない場合損失は許容範囲内か」という疑いを解消していく必要があります。
私の場合、販売価格は「3ヶ月以上売れない場合でも最低いくらなら売れる」という悲観的な価格で見積もっています。
実際には大概問題なく売れていくのですが、物販に確実というものはないので、売れずに不良在庫化する商品もある程度は出てきます。
不良在庫化した商品はメルカリやリサイクルショップで売るのですが、それでも売れないことやほぼ無価値というケースもあります。
その場合、仕入額がそのまま損失となります。

どの商品がどんな理由で損失になるかは誰も分かりません。
突然Amazonから「この商品は売ってはいけません」とのお達しが来ることも珍しくないのです。
なので、私は仕入単価を原則1,500円以内になるよう心掛けています。
高くても1,500円です。
私の仕入単価は平均500円台後半です。
「そんなに安いの!?」とビックリされる方が多いのではないでしょうか。
その分件数を仕入れられているので、リスク分散が出来ているというわけです。
この単価なら月に数件不良在庫が出たところで痛くも痒くもありません。
仕入単価はいくら以内に収めるべきかは、個人のリスク許容度(収入や資産などを考慮して損失にどれだけ耐えられるか)によって変動しますが、初心者のうちは1,500円程度に設定しておいた方が安全です。

あらゆる面を疑い出せばキリがないですが、初心者のうちは経験が少ないので用心に用心を重ねるほどで良いと思います。
最悪な状況も、想定していれば対策によって損失を可能な限り減らせます。
儲けばかりを気にして想定外の事態に右往左往しないようにしましょう。

偏りなく仕入れる

利益商品が探せるようになる頃には、得意なジャンル苦手なジャンルが自分の中で生まれます。
苦手意識を持つジャンルが増えるのは良くないですが、得意と思えるジャンルが増えるのは良いことです。
ただし、得意なジャンルばかり仕入れるのは少し考えものです。

例えば、おもちゃばかり仕入れているケースです。
おもちゃは高利益率が出るものが多いですが、実は回転率は良くありません。
(もちろん回転の良い商品もたくさんありますが。)
おもちゃの割合が増えすぎると回収が遅くなり、キャッシュフロー(お金の流れ)が悪化します。
おもちゃはせどり人口が多く、「まずはおもちゃ!」と初心者は思いがちですが、競合が多いという事実も考慮しなければいけません。

上記はあくまで一例です。
ジャンルごとに性質があるので、特定のジャンルの割合が高すぎると、世界情勢やブームにも左右されてしまいます。

また、ジャンルの括り以外にも、夏物冬物など季節性商品も気を付けた方が良いです。
「夏場は夏物が売れるんだから夏物を仕入れるでしょ!」
という方もいらっしゃるかもしれませんが、誰しもそう考えるので競合が増えやすいです。
夏の間に売り切れなかった商品がどうなるかはお察しのとおりです。
資金的余裕があれば一年持越しでも良いですが、そうでない方は在庫の回転を早くしなければ資金繰りが危ぶまれます。

リスクヘッジの観点からも、満遍なくジャンルを取り揃えている方が資金面が安定します。
各ジャンルの件数を正確に計測する必要まではないですが、「最近このジャンルをよく仕入れているな…」と感じたら意識的にジャンルを散らすようにしましょう。

仕入は時間との勝負

初心者から抜け出す頃には、「仕入に行けば最低これだけの利益が取れる」というフェーズ(段階)に入ります。
そのフェーズでは最早、時間があればあるほど、店舗を回れば回るほど利益が増えていくレベルに到達しています。
しかし、時間は有限で回れる店舗数も限りがあるので、いかに効率的な動きをするかが利益を左右することになります。

限られた時間を有効活用するために私は以下を念頭に動いています。
・行動時間のスケジューリング
・販売価格の暫定記録

・行動時間のスケジューリング
私は事前に訪問予定の店舗を決定し、行動時間をスケジューリングしています。
具体的には、仕入に回る予定のエリアのリサイクルショップを全店舗ピックアップし、グーグルマップにピン止めしています。
ロケスマというアプリがかなりの数の店舗を網羅しているのでおすすめです。
ただし、アパレルのみ取り扱いの店舗もあるので、各ショップのHPで取扱商品をしっかり調べる必要があります。
一度グーグルマップに保存しておけば次回以降検索不要です。
グーグルマップの保存店舗にはメモを残せるので仕入の成果を毎回記録していきましょう。
次の仕入に行く際の参考になります。

また、各店舗での滞在時間や昼食、休憩、移動時間などを想定しておけば最大何店舗回れるか逆算できます。
目標利益や最低利益への進捗を計測することで成功率が高まるので、行動時間のスケジューリングは大事だと思います。

・販売価格の暫定記録
前述しましたが、私は仕入を決定した商品に対して、販売価格を「3ヶ月以上売れない場合でも最低いくらなら売れる」という悲観的な価格で見積もっています。
この方法を採っている理由は、リスクヘッジの意味もありますが、リサーチ時間の確保という側面もあります。
本来、販売価格は可能な限り高く付け利益を最大化することと、回転に問題の無い価格を設定することのバランスを考慮する必要があります。
しかし、一商品のリサーチごとに正確に値付けしているといくら時間が合っても足りなくなります。
そこで私は暫定的に底値で記録することで時間を短縮し、次のリサーチへ早めに取り掛かるように心掛けています。

仕入判断を適当にしているわけではありません。
一度売れると判断した商品にプラスアルファの時間を掛けるのはもったいないからです。
利益最大化について考える時間は戻ってから商品登録の際に割けばいい話です。
とりあえずこの価格以下になることはないだろうと安全策は売ってあるので、改めて検討すると利益が下がるというケースは滅多に無いです。
また、販売価格の暫定記録をすると、見込み利益が低めに設定されるので、「もっと仕入れなければ目標に到達しない!」自分に発破を架けられます。
これは副次的効果というより、私の中ではメインの効果です。笑

せどりでは何件リサーチ出来るかで仕入の成果が大きく変わります。
1件でも多くリサーチするために出来ることはやるという精神が大切だと思います。

以上、私が普段心掛けている仕入の極意についての説明でした。
毎度毎度長ったらしいですね。
重要なことなので熱が入ってしまいました。
読みづらくて申し訳ないです。
文章量が多い記事はそれだけ重要度が高いと思って読んでいただきたいです。

せどりに限らず、副業でも本業でも、物事の考え方や捉え方は行動に大きく影響します。
あらゆる事業ごとに適した考え方があって、それも個人や環境によっても何が適切かは変化すると思います。
ただし、幹となる考え方は普遍的なもので、そこから各々にとって最適な行動を取るために思考を巡らせていく必要があるのかなと、私は考えています。

今回お話ししたのは私個人の一例に過ぎませんが、中古店舗せどりの普遍的な幹となる考え方に限りなく近いという自負はあります。
物は試しに一度取り入れてみてはいかがでしょうか。
成果に繋がった方がいらっしゃったらぜひご報告ください。
励みになります。

これからせどりを始めようとしている方や、既にせどりに取り組んでいて改善していきたい方の参考になれば幸いです。

それではまた、別の記事で。
ご覧いただきありがとうございました。