ノウハウ

Amazonの評価システムを徹底解説!【Amazon物販の売れ行きに影響】

Amazonで販売するなら誰もが気にしておくべき「評価」システム。
順風満帆の売れ行きを実現するべく、Amazon物販で生計を立てているプロが解説します。

おはようございます。
パグです。

この記事では、Amazonの「評価」についてお伝えします。

Amazonの評価は商品の売れ行きに影響する、出品者にとって重要な要素の一つです。
特にAmazonでの販売を始めたばかりの新規出品者は必読です。

販売に不利な状況に陥らないように、評価の仕組みを理解しましょう。

それでは早速いきましょう↓↓

Amazonの評価とは?

Amazonの評価とは、購入者が出品者に対して受け取った商品や一連の取引についてどう感じたかを5段階評価コメントでAmazonにフィードバックするシステムです。

ネット通販は顔の見えない取引なので、購入者にとっては不安であることが大前提です。
そのため、評価は「この出品者は問題無いか?」という信用度を測るための数少ない判断材料の一つであり、非常に重要なものとなります。

売れ行きに多大な影響を与えうるので決して疎かにできないポイントです。

評価の見え方

Amazonにおける評価は、出品者の情報として出品商品のカタログ(商品ページ)に公開されます。

閲覧中の商品の出品者ごとに

①星の数
②評価件数
③期間中の肯定的な評価の割合

が表示されます。

①は★(星)の多さによって評価の高さを表しています。

②は評価件数によって販売実績が読み取れます。
しかし、実はAmazonでは評価件数=取引件数ではないという点があり、それは後述します。

③は期間中にどれだけ高評価があったかをパーセンテージで表しています。
Amazonには評価の計算期間があること、肯定的とはどういうことかは後述します。

評価を付けるかは購入者の任意!

評価を付けるかどうかはAmazonでは購入者の任意になります。

メルカリの場合では、取引完了時に購入者だけでなく出品者からも今回の取引に対して評価を付ける義務があります。
そのため評価件数が取引件数の多さを表すことになります。

一方、Amazonでは評価されるかどうかは購入者の気持ち次第のため、評価を受けることの方が珍しく、出品者の販売実績がパッと見では分かりにくい仕様になっています。

この仕様は出品者にとって有利にも不利にも働きます。
高評価が増えづらい点は販売実績が多い出品者にとっては不利ですが(売れているので特に不利と言うほどでもないが)、販売実績がまだまだ少ない出品者にとっては初心者であることを見抜かれにくい点が有利と言えます。

この記事で言う評価は「出品者(ショップ)としての評価」なのですが、たまに勘違いしている購入者から「商品自体の評価」を付けられることもあります。
商品自体の評価はレビューという形で商品ページに記載される別物です。

評価の算出方法

購入者が付けられる評価は5段階ですが、評価点として計算されるのは評価件数に応じた平均点です。
小数点一桁までカウントされます。

星4が1件、星5が1件の場合、評価点は4.5(4+5÷2)

ただし、評価点は商品ページには数値としては表示されず、単に★の羅列で表示されます。

星の表示(ビジュアル)例

★★★★★ ←(星5)
★★★★☆ ←(星4)
★★★☆☆ ←(星3)
★★☆☆☆ ←(星2)
★☆☆☆☆ ←(星1)

新規出品者 ←(未評価)

平均点が整数+小数(0.9~0.1)の場合、小数の部分は☆が半分欠けた状態で表示されます。

出品者専用ツール(seller central)では、小数の高さに応じて星の満ち方が細かく変化します。
0.9~0.7:ほとんど欠けが見られない表示
0.6~0.4:半分欠けた表示
0.3~0.1:大部分が欠けた表示

星4.8の事例。ほぼ星5と変わりないビジュアル。

購入者からの見え方とは異なるので注意してください。

出品者の正確な評価点は詳細な出品者情報へアクセスすれば購入者は閲覧できますが、そこまで深追いする購入者は実際多くありません。
出品者サイドとしては平均点の高さと評価件数の多さについて一定の水準をクリアすれば、商品ページ上で見栄えする評価を作ることができます。

評価の計算期間

前述しましたが、Amazonでは評価の計算期間があります。

それが最後に評価を受けた日から12ヵ月間(1年間)です。

※アカウント作成から1年以内に評価を受けた出品者は、最初の評価を受けた日からの経過月数

メルカリでは同一アカウントを利用している限り半永久的に評価は残りますが、Amazonの場合は1年間という存続期間が設定されています。

受けた評価は1年間評価点の計算に算入され、コメントとしても残ります。

つまり、評価を受けたタイミングから1年を経過したものは自動的に消えていき、直近1年以内の評価に応じて結果(評価点の計算、コメントの表示)が反映されることになります。

順次評価内容が入れ替わっていくので、「現時点で高評価が多いから安心!」と油断していては徐々に低評価に変わっていく恐れがあります。

なので継続して高評価を維持するための心構えが必要です。

逆に低評価をもらったからと言って、深刻に受け止め過ぎることはありません。
低評価が消えるまでコツコツと誠意のある出品を続けていれば、いずれ高評価に塗り替えられます。

評価はいくつならOK?

星の数によって出品者の信用度が測られますが、「いくつなら問題の無い出品者だと思ってもらえるのか」が気になるところだと思います。

結論から言うと、最低でも星4.1以上は必要です。

なぜ星4以上ではなく、4.1以上なのかと言うと、前述のビジュアル例で説明したように、小数があると欠けた星ですが追加されるからです。

星4の整数で止まっているのと、星5に手が掛かっているのではビジュアル的に大きな違いがあります。

購入者からの印象では、星5に手が掛かっていないと「最高評価をもらったことがない出品者」だと認識されてしまいます。(本当はそうでなくても)

望ましいのは当然星5ですが、星5として算出されるには受ける評価全てが星5である必要があり、不可能ではないですが、なかなか難しいです。

購入者からすれば、良い出品者だと思っても最高評価の星5ではなく星4を付けてくることが少なくありません。
良かれと思ってのことですが、Amazon物販をやっていない限り評価の算出方法なんか知らないので当然です。笑

なので現実的には、大多数の評価が星5と星4で構成されていれば星4.1以上に必然的になるので、そこを目指しましょうということです。

前述した「肯定的」な評価も星5と星4を指していると考えて差し支えありません。

つまり、星1~3は論外です。
まともな出品者と思ってもらえません。
評価のカラクリを知っている私でもそんな出品者は避けます。笑

新規出品者とは?

評価は平均点として計算される一方、「新規出品者」というフェーズ(段階)もあります。

これは「過去に一度も評価をされたことの無い出品者」であることを表しています。

星1~3よりはマシという見方もできますが、購入者からすれば判断材料が無く不安であることに変わりありません。

なので「新規出品者」の表示から可及的速やかに星4.1以上に移行することがAmazonせどり初心者の急務と言えます。

Amazonで高評価をもらうことは難しい?

序盤でも触れましたが、Amazonでは評価を付けるかどうかは購入者の任意です。

そのため評価の件数自体が増えづらいです。

どの程度の頻度で評価が付くかと言うと、私の体感ですが、販売100件に対して1~2件といったところです。

私は年間で3,500~4,000件の販売件数があります。
月の販売件数の上下があまりない方なので、月平均は約300件です。
月300件が多いかどうかはさておき、私の場合だと評価を受けるのは多くても月に6件程度です。

メルカリしか使ったことがない方にとっては「そんなに少ないの!?」と感じるのではないでしょうか。

それもそのはず、わざわざやらなくてもいいことを手間暇かけてやる人は少数派です。

そんな少数派の方々が評価を付けてくるわけですが、どんな動機で評価を付けようとするかを冷静に考えましょう。

「この取引は最高だった!完璧な商品に感動した!出品者さんにお礼を表明したい!」

高評価を付けてくる購入者が多いでしょうか。

それとも、

「問題のある商品を買わされた!こんなはずじゃなかった!悪徳出品者に物申してやる!」

低評価を付けてくる購入者が多いでしょうか。

なんとなく分かりますね、後者です。

と言うと誤解を招きそうなのでこの後もしっかり読んで欲しいのですが、低評価の件数が高評価より多いというわけではありません。

まともな商売をしていれば不満を持たれるより満足してもらえる数の方が多いので、件数としては高評価が多いです。

しかし大前提として、通販に限らずモノを買う際は「商品(取引)に問題が無いのが当然」と考えるのが通常だと思います。

よほど律儀な人でもない限り、義務でもない評価を付ける行為に及ぶにはそれなりのモチベーションが必要です。

そうなると「当然なことをされた喜び」より「満足しなかった怒り」の方がモチベーションとして湧きやすいわけです。

では、怒りを感じた人が評価を付けられる機会がある場合、どのような評価を付けるでしょうか。

星3~2が多いでしょうか。

そんなわけないですね、「星1を付けてやる!」と思います。

満足できなかった復讐をしたいわけですから、最低評価を付けたくなるのが心情です。

つまり、高評価の5~4の数は多いが、低評価は3~2がほとんどなく、1が多くなるということです。

ボリュームとしては、5>>>4>3≧2といったところです。

その結果、平均点で算出されるAmazonの評価は上がりづらいというカラクリになっています。

怖がらせてしまったかもしれませんが、案ずることなかれです。

誠意のある出品をしていれば、不当な評価に転ずることは避けられます。

理不尽で腹の立つコメントを書かれることもありますが、気を引き締めるきっかけと思い、前向きにいきましょう。

誠意のある出品で高評価に!

「誠意のある出品」なんて漠然とした言い方では伝わりづらいので、具体的に説明します。

高評価を得るための条件は、

①商品の状態を正確に把握できる検品を実施していること
②実際の商品(取引)を正確に表した商品説明であること
③丁寧な梱包で配送中の損傷を起こさないこと
④問題が判明した際には早急に問題を解決すること

この4つです。

要は、正確さ、丁寧さ、早さです。

これらができていれば基本満足してもらえます。
当たり前のことですが大事なことです。

むしろ充分にできていても満足いかない人が発生するのが物販の宿命です。

物販で食べていくとしたら月何百件と売りさばくのが日常です。
些細なことを気にしていては心が持ちませんが、気を緩め過ぎると評価はてきめんに下がります。

売れ行きにじわじわとボディブローのように効いていくのが評価の怖さです。

やるべきことを当たり前にやり、避けられないリスクにはこだわり過ぎない。

このバランスが物販で生計を立てている身としての心構えです。

以上、参考になれば幸いです。