おはようございます。
パグです。
この記事では、せどりの適性単価についてお伝えします。
「いくらくらいの価格の商品を扱うのが良いのか」というお話です。
単価を気にせずにいると時間効率が悪いだけでなく、最悪の場合破産に繋がります。
ご自身にとっての適正な単価を知り、安全で効率的なせどりに勤しんでください。
それでは早速いきましょう↓↓
単価とは
単価とは、一商品ごとの価格のことです。
「一つ一つの商品自体の価格を把握することが必要」という話ではなく、平均した価格を算出することによって、自身がいくらくらいの商品を取り扱っているのかを把握することに意味があります。
取り扱い商品の単価はせどりの効率性や安全性に影響します。
そして単価には「販売単価」と「仕入単価」があります。
順番に説明します。
販売単価
販売単価とは、一商品ごとの販売価格のことです。
在庫販売金額÷在庫数=販売単価
100個の商品を100万円で売ると販売単価は1万円です。
まずは販売単価が高いとどのような影響があるのか見ていきましょう。
販売単価が高いと、その分利益額も高くなり、少ない販売数でもより多くの利益を上げることが出来ます。
反面、後述する仕入単価が高くなる傾向にあるので、売れ残りや返品時に損失が大きくなるリスクが高いです。
また、高価格帯の商品は購入者層が狭まるので、売れ筋商品でない限り回転が遅くなることも想定しておく必要があります。
一方、販売単価が低い場合は当然ながら上記とは真逆の影響になります。
販売単価が低いと、利益を上げるためにはより多くの販売数が必要ですが、損失のリスクは低下し、回転率が上がるということです。
高:高効率、高リスク。回転率低下。
低:低効率、低リスク。回転率上昇。
仕入単価
仕入単価とは、一商品ごとの仕入価格のことです。
在庫仕入金額÷在庫数=仕入単価
100個の商品を100万円で仕入れると仕入単価は1万円です。
まずは仕入単価が高い場合の影響です。
仕入単価が高いと、上記販売単価でも説明した通り、売れ残った場合や返品された場合、損失が大きくなります。
また、売れるまでの時間が長く掛かってしまうと、仕入資金の回収が遅れることになるので資金繰りが悪化しやすいです。
反面、販売単価も高くなる傾向にあるので少ない販売数でも利益が上がりやすいです。
一方、仕入単価が低い場合はその逆で、損失や資金繰り悪化のリスクは低いですが、利益を上げるには多くの販売数が必要になります。
高:高効率、高リスク。資金繰りリスク上昇。
低:低効率、低リスク。資金繰りリスク低下。
単価の変動と確定のタイミング
販売単価と仕入単価は基本的には比例するので、前述したように高い場合と低い場合の影響は似ています。
しかし、両者は変動と確定のタイミングが異なります。
販売単価の変動タイミングは3回あります。
①販売想定額を概算する仕入時
②売出価格を決定する出品時
③値下げなどの価格改定時
そして実際の「販売時」に確定します。
一方、仕入単価の変動タイミングは「仕入時」の1回のみであり、仕入と同時に確定します。
「仕入単価は一度仕入れてしまえばもう動かしようのない数値」ということです。
つまり、最も意識すべきは仕入時の仕入単価になります。
ただし、冒頭で述べたように、単価は在庫数に応じた平均値です。
平均値は計算するタイミングによって変動するので、以下のタイミングで計算するのがおすすめです。
・出品完了時…仕入成果の確認として
・値下げ完了時…価格改定の影響確認として
・月末など売上集計時…営業成績の確認として
仕入時に8割方単価は決まっていますが、変動と確定のタイミングでまめにチェックすることで、問題点や改善点を見つけやすくなるので今後の動きの参考になります。
せどりの最適な単価
単価の考え方が理解できたら、次は自身にとって最適な単価を探ります。
せどりの単価を探る際は、販売単価ではなく仕入単価を基準にします。
その理由として、せどりないし物販は仕入に大部分のリスクを負っているためです。
人それぞれ経済状況が違うので、「せどりをやるなら誰でも一律この仕入単価がおすすめ!」というものはありませんが、基準となる数値は導き出すことが出来ます。
仕入値に上限を設けて、理想とする利益率で仕入れるようにすると、自ずと仕入単価が定まってきます。
一点、上限を設ける前に、効率に関わるものとして「時間単価」の話をします。
時間単価
時間単価とは、「その時間があれば他のことでどれだけ稼げるか」という考え方です。
仕入値は安ければ安いほど損失や資金繰り悪化のリスクが下がりますが、安すぎると利益額そのものが小さくなりがちなので効率が悪くなってしまいます。
しかし、仕入値に上限は設けますが、下限は設けません。
その理由は、「利益額が充分で作業時間が僅かなら仕入値は安いほど良い」という考えのためです。
東京都の最低賃金が1,000円を超えているのに、1時間掛けて儲けが1,000円以下になるような仕事は割に合いません。
商品ごとにどれくらいの作業時間(仕入・検品・出品)が掛かるのかをリサーチ時に意識するようにしてください。
初心者のうちは作業時間を予測するのは難しいですが、リサーチの参考に出来るようになれば時間短縮し、効率よく稼げるようになっていきます。
私の場合、せどりで時給換算3,000円以上稼げているので、1,000円の利益が見込めても作業に30分以上かかりそうなら効率が悪いので低評価です。
逆に300円の利益だとしても作業が5分で捌けそうなら高評価です。
次に仕入単価の上限の定め方です。
事業を始めるとなると、貯蓄や本業の月々の手取りから費用を捻出することになるので、出費がご自身にとって安全な範囲でなければなりません。
これを個人それぞれの「リスク許容度」と言います。
リスク許容度
リスク許容度とは、その人にとってどれくらいのリスクなら受け入れることが出来るかの度合いです。
例として、本業の月の手取りが30万円、貯蓄は0円の人を挙げます。
・家賃8万円
・生活費10万円
・遊興費2万円
・貯金5万円
上記を目安としているなら、残り5万円が余裕資金です。
せどりの収入が安定しないうちは5万円の中から仕入資金や経費の支払いをすることになります。
貯蓄があれば少々余裕資金をオーバーしても支払いに耐えられるかもしれませんが、副業での損失は想像以上に精神的にキツいです。
なのでご自身の経済状況を一度詳細に把握し、どの程度の支払いなら無理をせず耐えられるか余裕資金を算出してみてださい。
仕入単価の上限=余裕資金÷月の仕入件数
実例
最後に実例として、私パグの単価をお伝えします。
仕入単価:400~600円(税込)
販売単価:2,000~3,000円(税込)
利益率としては45~55%なので、仕入単価の5倍程度の販売単価になるようにしています。
仕入の価格帯としては、税抜き50~1,500円のモノまで幅広く仕入れますが、300円、500円、800円がボリュームゾーンです。
1,000円を超える時はリスクが大きいと考え、より入念にリサーチするようにします。
月の仕入件数は400件程度、回転率は0.3程度で、月の手取り(純粋な儲け)最低30万円の目標設定を毎月達成しています。
このペースなら在庫は徐々に増え、利益も増大していきます。
私はたまに別事業に時間を当てたり旅行したりしているので、月の仕入件数が減る時も多いですが、基準の在庫数さえ確保していれば稼ぎは安定します。
利益率はリスクとリターンのバランスです。
適正単価はリスクと時間効率のバランスです。
負けないせどりを実践しつつ、時間効率よく稼いでいきましょう。
これからせどりを始めようとしている方や、既にせどりに取り組んでいて改善していきたい方の参考になれば幸いです。
それではまた、別の記事で。
ご覧いただきありがとうございました。
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