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せどりで稼ぐ金額を月30万円としている4つの理由

おはようございます。
パグです。

この記事では、私パグがなぜせどりで月30万円を稼いでいるのか、その理由についてお伝えします。

「どうやって稼いでいるのか」ではなく、「なぜその額を稼ぐことにしているのか」という趣旨です。

明確に「月30万円」としていることには具体的な理由があります。

まず大前提として、月30万円は目標ではなく最低ラインであり、当たり前ですが毎月達成しています。

※月30万円は帳簿上の利益ではなく、現実の手取りです。

毎月30万円以上の現金が手元に残るように日々活動しています。

また、30万円を下回らないと同時に、大きな上振れもしないように意識しています。

※50万円くらいに上振れする月はちょくちょくあります。

もっと稼ごうと思えば稼げるところをあえて抑制しているということです。

「いっぱい稼げた方が良いに決まってるじゃん!強がり!」
という声が聞こえてきそうですが、本当に意味があってそうしているのでぜひ理由を確かめていってください。

それでは早速いきましょう↓↓

月30万円を稼いでいる4つの理由

私が月30万円を基準としている理由は4つあります。

・慎ましくも不自由のない生活を送るため
・理想的なワークライフバランスを取るため
・仕入リスクを極力抑えるため
・消費税の納税義務回避のため

一つずつ解説していきます。

慎ましくも不自由のない生活を送るため

第一の理由は、慎ましくも不自由のない生活を送るためです。

そもそも私がせどりを始めたのは副業目的でしたが、当時の本業であった不動産ブローカー(個人事業主)が安定しなかったため、ほぼ副業で生計を立てるつもりでいました。

様々な副業に手を出してきましたが、唯一ある程度結果が出たのがせどりだったので、せどり一本に絞っても食べて行けるだけの稼ぎを出そうとしたことが当初のきっかけです。

そう考えていた当時、結婚して間もなく子どもも生まれたばかりだったので、妻と子を養える稼ぎが必要でした。

私一人なら月20万円でもなんとか暮らしていけますが、親子3人ともなるとさすがに厳しいと思いました。

そこで月30万円なら贅沢はできないが、それなりの衣食住は確保できるだろうと考えました。

現在では他の収入の柱もあるので多少の贅沢はたまにできていますが、「月30万円あれば日々楽しく仲睦まじい家族生活を送ることができる!」と分かったことは一つ大きな収穫だったと思います。

それともし他の収入の柱が折れても、「せどりがあれば何とかなる!」と思えるようになり、心の平穏に寄与してくれています。

とはいえ、どれだけ稼げるようになっても生活レベルを上げ過ぎないようすることが大事ですね。

そんな思いもあって、別の事業を持った今でも現役せどらーとして定期的に仕入の旅に出ています。
仕入を理由に一人の時間も楽しめるという動機は家族には内緒です。笑

少し脱線しました。

要は「自分には最低いくら必要か」を設定することが重要ということが言いたかったです。

それが私の場合「月30万円の手取り」だったので、せどりで最低それだけ稼げる能力を維持したいというのが1つ目の理由です。

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理想的なワークライフバランスを取るため

第二の理由は、理想的なワークライフバランスを取るためです。

ワークライフバランスとは、仕事と生活の調和のことです。

稼ぐことは不可欠ですが、家族との時間も大切なので、私は無理なく必要な分だけ稼ぐことを重視しています。

私の場合、休みを多く取っているわけではなく、一日の稼働時間を少なくして、毎日の家事や子どもの世話をなるべく多くするようにしています。

円満な家庭が良好な仕事環境を与えてくれると思っています。
決して尻に敷かれているわけではありません。笑

具体的な時間配分でいうと、仕入は1泊2日で行くとして、仕入以外の日は12~18時で仕事を切り上げます。
時間内フル稼働しているわけでもありませんし、作業しない日も少なくありません。

この働き方で月30万円以上を作っているので、時給換算すると3,000円を超えます。

私にとってはせどりで得られる成果として充分な稼ぎであり、労働効率も満足できる時間内です。

冒頭で「もっと稼ごうと思えば稼げるところをあえて抑制している」と触れましたが、実際可能です。

やり方は2つあります。

①稼働時間を増やして仕入件数を増やす
②単価を上げて売上額を伸ばす

②については後述します。
①は単純に仕入の時間を増やすことで利益商品を増やすということです。

正しいリサーチ方法を採れていれば、仕入に割く時間に比例して稼ぎも変動します。
動いた分だけ収入に反映されます。

しかし仕入時間を伸ばせば、仕入件数が増えた分だけ、出品に掛かる時間も長くなります

より多く稼げた方が良いと思う方がほとんどだと思います。

私もそう思います。

ただし、私にとっては稼働時間を増やして家族と過ごす時間が減るのであれば本末転倒です。

今後子どもの学費などで収入に不足が生じる可能性が出てくる場合はどちらかの選択肢を取る日が来るかもしれませんが、現時点では考えていません。

もし私が独り身だったら時間を気にせず稼ぐことにフォーカスしていたと思いますが。笑

一方、稼働時間が増えればその分疲れますし、せどりに嫌気が刺すのが怖い面もあります。

無理のないペースでプライベートも充実させるためにバランスを大切にしているのが2つ目の理由です。

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仕入リスクを極力抑えるため

第三の理由は、仕入リスクを極力抑えるためです。

前述しましたが、稼働時間を増やすことなくさらに稼ぐためには、単価を上げるという選択肢を取る必要があります。

単価とは、商品一つあたりの平均価格のことで、仕入の場面では仕入単価、販売の場面では販売単価と言います。
基本的に販売単価と仕入単価は比例します。

売上を伸ばそうと思ったら販売単価を上げる必要があります。

どうやって販売単価を上げるかというと、仕入単価を上げることで波及的に販売単価を上げることになります。
販売単価を上げる方法は他にもありますが、これが物販の原理原則です。

仕入単価を上げれば、仕入件数(稼働時間)はそのままでも売上が伸び、利益が増大します。

販売1,000円-仕入500円=利益500円

販売2,000円-仕入1,000円=利益1,000円

どちらも利益率は50%だが、利益額には500円の差がある。

同じ利益額を稼ぎたい場合、仕入単価を倍にすれば仕入件数は半分で済む。

つまり、手っ取り早く稼ぎたいなら仕入単価を上げれば良いということです。

簡単な話ですね。

しかし、私はやりません。

なぜなら、仕入は損失と隣り合わせだからです。

どれだけ経験を重ねようと、全ての商品を売り切り、一つも返品が無いなんてことはあり得ません。

ある程度の売れ残りや返品後再販売不可の商品など不良在庫は必ず発生します。

仕入単価を上げることは損失額の増大を招くということです。

「売上が伸びた分だけ利益も上がっているんだから、それに比例した損失が出ても利益が増えることは間違いないでしょ」
そう考える人は多いのではないでしょうか。

その考え自体は正しいですが、物販においては重要な要素が抜けています。

回転率返品率です。

販売単価を上げれば回転率が低下するとともに、売れ残りのリスクも上昇します。

なぜなら、1,000円の商品を買うより2,000円の商品を買う方が心理的ハードルが高いからです。

回転率が低下する(売れ行きが遅い)と現金の回収が後倒しになります。
稼ぎが少なくなるのは当然ながら、仕入に充てられる資金も目減りするので在庫を積み増すことも難しく、悪循環に陥ります。
売れ残りは言わずもがな、仕入値がそのまま損失になります。
たたき売りで捌けたとしても大赤字は免れません。

結果長期に渡ってキャッシュフローに甚大な悪影響が生じます。

また、販売単価の高い商品は返品率が上昇します。

なぜなら、安い商品なら多少問題があっても仕方なく納得するけど、高い商品だと看過できないからです。

返品された商品が再販売不可能な状態もしくは相当な値下げが必要な場合、多大な損失に転じます。

【同額の利益500,000円を作る場合】

①販売1,000円-仕入500円=利益500円

利益500円×販売1,000件利益500,000円
売れ残り7%=70件=損失35,000円
返品率3%=30件=損失15,000円
利益500,000円-損失35,000円-損失15,000円=最終利益450,000円

②販売2,000円-仕入1,000円=利益1,000円

利益1,000円×販売500件利益500,000円
売れ残り10%=50件=損失50,000円
返品率5%=25件=損失25,000円
利益500,000円-損失50,000円-損失25,000円=最終利益425,000円

①低仕入単価・高販売件数より、②高仕入単価・低販売件数の方が最終利益は低くなる。

仮の割合で単純計算しているだけなので、当然現実は違った結果になる可能性はありますが、理論的にはこのような影響が生じます。

私が実験的に単価を上げた際も遠からぬ結果となりました。

販売件数を落とさず利益を増大させようと思った場合でも、単価を上げた分だけ稼ぎが純増するというわけではなく、利益的にも時間的にも効率が悪くなります

上記の例は順調に売れている状態を仮定しているので、もし現実でもっと売れ行きがあるかった場合、利益が減るどころか、赤字になる危険性が充分に考えられます。

私は平均仕入単価500円台で月の仕入件数400件(月の仕入額20万円)を基準としていますが、その理由はもし全ての仕入商品が不良在庫化してもクリティカルなダメージを負わないためです。

物販においては慎重になり過ぎるということはありません。

仕入リスクを重視して安易に単価を上げないというのが3つ目の理由です。

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消費税の納税義務回避のため

第四の理由は、消費税の納税義務回避のためです。

これも利益と労働効率のバランスに着目したものになります。

まず消費税の仕組みから説明します。

かなり簡素化した説明になりますが、消費税は個人・法人に関わらず、年間(2年前)の売上が1,000万円を超えていた場合に納税義務が発生します。

消費税率は現在10%なので、納税義務が発生すると最大で売上の10%を失うことになります。

※実務上は仕入税額控除といって仕入にかかった消費税は相殺できる仕組みがありますが、インボイス制度の施行開始により仕入先から適格請求書を取得することが必要になります。

単純な仮定で例を挙げると、年間の売上を1,000万円作ったとすると消費税100万円を支払うことになるため、利益は100万円減少することになります。

つまり、利益100万円分の仕入リスクを背負いながらタダ働きになるということです。

もちろん実際には売上の10%丸々納めるなんてことにはなりませんが、納税者に有利に働く仕組みを適切に利用できなければ近い率を支払うことになります。

また、消費税の納税義務が発生すると、所得税とは別に消費税の確定申告も必要になります。

元経理マンで過去に法人の消費税の納税業務を担っていた私の正直な感想としては、消費税の確定申告はめちゃくちゃ難解です。
申告ソフトを使ったとしても未経験者にはちんぷんかんぷんだと思います。

なので必然的に税理士にお任せすることになります。

そうなると税理士への報酬が必要になりますが、さすがに何千円と言うわけにはいきません。
3万円程度が相場かと思います。

申告自体は税理士にお願いするとしても申告書作成に必要な資料はこちらで準備しなければいけません。

まとめると、

・納税による利益の減少⇒労働効率の悪化
・税理士報酬の発生⇒コストの増加
・申告書作成資料の取りまとめ⇒雑務の増加

以上が、年間売上1,000万円を超えると付いて回ります。

これらを避けるために私は意図的に売上の上昇を抑制しています。

年間売上1,000万円を超えないためには、月間売上は平均83万円となります。
利益率は45~50%で推移するように仕入をしています。

売上83万円×利益率45%=利益37万円

別途経費としてシステム利用料や旅費交通費、梱包材費などの支出がありますが、さすがに7万円もかかりません。

結果、手取りとして月30万円以上を達成できるということです。

自分が稼ぎたい額を最適な労働効率で実現するために、消費税納税義務が発生する売上高になることを回避しているのが最後4つ目の理由になります。

月50万円に上振れする月もありますが、高利益率を保つことで売上をそこまで伸ばすことなく利益を確保することができます。

年間売上1,000万円を1円でも超えれば消費税納税義務が発生するので、より多く稼ぎたい方は、1,000万円を少し超えるくらいではもったいないです。

なので月40万円以上稼ぎたい場合は、消費税納税を覚悟してがっつり稼ぐことにフォーカスする必要があります。

まとめ

せどりで稼ぐ金額を月30万円としている4つの理由

・慎ましくも不自由のない生活を送るため
→一家三人が暮らせることが最優先!
→せどり一本になったとしても大丈夫な額!
⇒月30万円

・理想的なワークライフバランスを取るため
→家族との時間を確保したい!
→無理のないペースで続けられる額!
⇒月30万円

・仕入リスクを極力抑えるため
→単価を上げることによる弊害は怖い!
→最悪の売れ行きとなっても致命的な損失にならない仕入単価で実現できる額!
⇒月30万円

・消費税の納税義務回避のため
→利益減少による労働効率の悪化と雑務の増加は嫌だ!
→最も効率的に無駄なく稼げる額!
⇒月30万円

せどりを専業とするプロせどらーを語るなら月30万円は個人的に最低ラインだと思います。

月30万円あれば多くの方は問題無く暮らしていけるのではないでしょうか。

人によっては月30万円と言う額は物足りなく感じるかもしれません。

しかし、より多く稼ぐためには時間であったり、損失のリスクであったり、何らかの犠牲を伴うのが常です。

持っている資金や時間は個人差があるので、どれだけ稼ぐのが最適かは当人次第です。

このブログをお読みいただいている方には、ギャンブルのような単価設定や私生活を省みないオーバーワークをしないように心掛けてほしいとの願いから当記事を作成しました。

以上、参考になれば幸いです。